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“空飛ぶウミガメ”誕生。エアバス、ANAのA380型機「FLYING HONU」初号機の塗装を終え、独ハンブルクでロールアウト
2018年12月13日 19:29
- 2018年12月13日（現地時間）ロールアウト
エアバスは12月13日（現地時間）、ドイツ・ハンブルクにある同社工場でANA（全日本空輸）に納入予定のエアバス A380型機の初号機のペイントを終え、ロールアウト式典を実施した。
ANAが2019年5月24日に成田～ハワイ・ホノルル線に就航する、エアバス A380型機は2018年3月に初号機の最終組み立てがフランスのトゥールーズで始まり、8月に機体が完成。その後、9月に初フライトを行ないハンブルクの工場へ移送されていた。
既報のとおり、ANAのA380型機についてはデザインが公募され、結果、“空飛ぶウミガメ”を意味する「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」と名付けられた特別塗装機となることが決まっている。納入予定の3機はハワイをイメージした異なるカラーリングとなるが、今回塗装を終えてロールアウトした初号機は、ハワイの海をイメージしたANAブルーの機体となる。
ブルーを基調に機体全体でウミガメをイメージしたデザインとなっているほか、後部には「ANA Hawaii」サービスの特設Webサイトに設けられたチャットボットとしても活躍している「ラニ（Lani）」と名付けらたANAブルーの亀が描かれる。
エアバスによると、通常のエアバス A380型機を塗装する場合のステンシル（型紙）は150種類ほどとのことだが、複雑な塗装となったFLYING HONUでは930のステンシルを使用。グラデーションは60種類以上の異なるパターンを用いた。塗装面積は3000m 2 以上に及び、準備期間を含め8000時間以上を費やしたという。
ロールアウト式典では、パーカッションの演奏などとともにハンガーのドアが開き、後進する格好でハンガーアウト。エアバスとANAの旗がたなびくなか、定位置へ移動してお披露目された。
同機はこの後、ハンブルク工場で引き続き客室の艤装が行なわれ、終了後に仏トゥールーズにフェリーされて最終試験を実施。来春、ANAへデリバリーされる予定となっている。
詳細は別記事でお伝えする。
